NHKマイルC 予想

 創設当初から「マル外ダービー」と言われてきたこのレース。近年はかなり内国産の活躍が目立っていたが、それでもそれは「クラシックディスタンスは血統的に長いので短距離路線を歩んできた」馬たちであった。よって、マル外も内国産も同じ短距離路線を進んできていたので、力の比較は比較的しやすかった。しかし、昨年は皐月賞3,4着という、牡馬クラシックの王道を進んできた馬が参戦するようになり、更に今年は桜花賞1,2着馬という、牝馬クラシック路線の本命とも言える馬たちが参戦。短距離路線、牡馬・牝馬クラシック路線と3つの路線からの参戦で、ちょっと力の比較がしづらい状況になっている。特に、ラインクラフトは、得意のマイルとはいえ、この時期の牡馬相手にどこまで通用するのか?
 カギはシーザリオにある。マイルではシーザリオとクラフトはほぼ互角。また、シーザリオ皐月賞5着のアドマイヤフジ、8着のダンスインザモアを下している。ならば、クラフトも皐月賞6着のペールギュントとは互角かそれ以上と見て良い。また、ペールギュントシンザン記念マイネルハーティーとハナ差の勝負でほぼ互角。これで各路線のトップ同士の実力比較は互角。あとは各路線内の序列と、当日の馬場・展開が問題になる。
 今週の府中の芝は、土曜を見る限りメイン・準メインとも逃げ切り勝ちがきまったように、逃げ・先行馬に有利な馬場と言える。また、このレースで逃げが予想されるディープサマービッグプラネットも、前者は距離不安から、後者はこれまでのレースぶりから、ともにそう飛ばすことはないだろう。ペースはスローから平均ペースか。こうなると、追い込み馬にはかなり不利と言える。
 となると、3路線のトップのうち、後方一気型のマイネル、ペールよりも、器用に好位につけた競馬の出来るラインクラフトの方が有利となる。また、皐月賞13着とはいえマイルでは底を見せていないビッグプラネットも、この馬場では浮上してくる。逆に、アイルラヴァゲインだが、1600未勝利馬はこのレースで近年2着もないので、消しとする。
◎12ラインクラフト
○2ペールギュント
▲14ビッグプラネット
△11マイネルハーティー
△3セイウンニムカウ
△17イヤダイヤダ
△1エイシンヴァイデン
馬券は馬連の◎○▲BOXと、◎−△で11へは馬連、他は馬単