民主党の永田議員は「銀英伝」のアムリッツァ会戦におけるビッテンフェルト

もう色々なところで言われていることですが、一連の堀江メール問題での、永田議員の最大の失敗は、せっかくライブドア問題や年金その他の問題で民主党自民党を追い詰めていたのに、一転して追い詰められる立場に変えてしまったことですね。我々にとっても、こんなくだらない問題で、重要な審議が止まったり注目されなくなったりでいい迷惑です。
なんかこの、圧倒的優位な情勢→たった一人のミスによって一転窮地に。という状況は、なんだか「銀河英雄伝説」のアムリッツァ会戦の状況になんだか似ていますね。ビッテンフェルト→永田議員。ラインハルト→前原党首。オーベルシュタイン→野田国対委員長。ヤン→小泉首相(正直気に食いませんが…)。同盟軍第八艦隊→武部幹事長(笑)で。以下、引用。

「どうやら勝ったな」前原は野田を顧みて、ごくかすかに声を弾ませた。
「どうも負けたらしいな」ほぼ同時に、そう思ったのは小泉だが、それを口に出すことは出来なかった。どうやら勝った、と思ったのは永田も同様だった。すでに自民党武部幹事長はやり込められ、反撃される恐れはない。
「よし、いま一歩だ。とどめを刺してやる。」
意気込んだ永田は、堀江メールによって、まだかなりの支持率を維持している自民党に致命傷を与えてやろう、と考えた。積極的なその意図は、しかし、小泉によって察知された。永田が持ち出した堀江メールが、確かな証拠に基づくものでなく、札付きの記者からもたらされたガセネタであることを一瞬で小泉は悟ったのだが、他の議員であっても、時間は掛かっても永田のメールがガセであると察知することは可能だっただろう。彼は早すぎたのだ。その失敗に小泉は最大限につけ込むことにした。
「敵を引きつけろ。全議員、攻撃準備。」
数日後、国会における民主党は、一転して敗北に直面することになったのだ。
これを見た前原は、思わず声を上げた。「永田は失敗した。メールを出すのが早すぎたのだ。敵の攻撃の好餌になってしまったのではないか」
野田の冷静さにも刃こぼれが生じたようだった。もともとドス黒い顔が、彗星の尾に照らされたような色になって、
「彼の手で勝利を決定的にしたかったのでしょうが…」そう応じた声はうめきに近かった。

ちょっと長くなりすぎましたが、こんな感じで(笑)。